Moyaiさんのブログ
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Moyaiさんのエントリ
Mon, 12 Mar 2007 01:09:10 +0900
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<もやい>3〜4月の予定
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<もやい>の春の日程をお知らせいたします。どなたでも予約なしで参加できます。ご都合のつく方はぜひお越しください。*「サロン・ド・カフェこもれび」は毎週土曜日開催(午前11時〜午後5時)ですが、3、4月は以下の日がお休みになります(5月は毎週開催)。お間違いなく。お休み:3月24日(土)、31日(土)、4月21日(土)、28日(土)1、『人間らしい生活と労働の保障を求める3・24東京集会』参加●集合時間・場所 : 3月24日(土) 午前11時30分 新宿駅西口地下広場・交番前集合 または、12時30分までに直接、会場へ。●参加費:500円 <もやい>など各分野で活動している団体や弁護士、研究者が共同で呼びかけ、3月24日(土)に「現代日本の貧困」を問う集会がおこなわれます。みんなで参加したいので、ぜひお集まりください。なお、この日はサロンがお休みになります。 詳しくは、<もやい>ホームページのトップページをご覧ください。 http://www.moyai.net/2.もやい結びの会 お花見in井の頭公園●日時・集合場所 :3月25日(日)昼12時30分 JR吉祥寺駅公園側改札前集合●会費無料 ●雨天中止 昨年に引き続き、夜回り三鷹の仲間とともに井の頭公園でお花見をおこないます。吉祥寺駅で一緒に集合して、ゆっくり歩いていきます。ぜひお集まりください。持ち込み歓迎です。3、もやい結びの会 お花見in新宿中央公園 ●日時・集合場所:3月31日(土)午前11時 新宿中央公園ポケットパーク集合 新宿駅西口より徒歩15分。都庁の裏の公園の北東(西口からまっすぐ行くと右端)の角の広場です。●会費無料 ●雨天中止 今年も、新宿連絡会・NPO新宿と一緒にお花見をおこないます。新宿の野宿の仲間と共に一緒に楽しみましょう。持ち込み歓迎です。なお、この日はサロンがお休みになります。4、 「アースデイ東京2007」参加 4月21日(土)、22日(日)に代々木公園イベント広場でおこなわれる「アースデイ東京2007」(地球環境の問題を考える大イベント)に、「こもれびコーヒー」の出店を計画しています(午前10時〜午後5時の予定)。みんなで一緒に参加できたらと考えています(4月21日(土)のサロンはお休みになります)。 詳しくは、4月に入ってから、<もやい>にお問い合わせください。5、もやい結びの会・学習会 「生老病死と向き合う」●日時 :4月28日(土)午後1時30分〜4時(開場は1時)●場所 :落合第一地域センター 3階会議室1-A(下落合駅より徒歩5分) http://www2.odn.ne.jp/~hak32900/index.html●お話 :神仁さん(全国青少年教化協議会主幹) 春の学習会では、誰もが免れることのできない「死」について考えてみたいと思います。講師の神仁さんは、インドやスリランカなどで仏教を修められ、宗派を越えた活動を展開されてきました。平和問題や青少年の問題など社会的な問題にも積極的に発言し、活動をされています。神さんと共に、「死」を見つめることを通して、「つながりの中で生きる」ということについて改めて考えてみたいと思います。 <もやい>では今後、葬祭やお墓など人生の最後のステージでの支援も考えていきたいと思っています。そうしたことについても相談させていただければと思います。
Fri, 09 Mar 2007 17:40:00 +0900
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フランスからの報告
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この冬、フランスで「ドン・キホーテの子どもたち」という団体が呼びかけ、ホームレス支援のキャンペーンを行なった結果、新しい法律ができることになった、という報道が先日ありました。昨年、日本滞在中に<もやい>の活動に参加し、その後フランスに戻られたメラニーさんに、現地での様子をメールでうかがいました。その報告を以下に掲載します(原文も日本語です)。日本の状況との差に驚くばかりですが、私はメラニーさんの報告を読んで、足元から少しずつ社会の意識を変えていくしか方法はないのかな、と感じました。皆さんは、どのように感じられるでしょうか。(いなば)メラニーです。先日稲葉さんが「ドン・キホーテの子どもたち」っていうホームレス支援団体の成功についてフランスではどうのように受け止められているのかと聞きました。「ホームレス支援の運動がこのように成功するというのは、ちょっと日本では考えられない」っていうことは考えさせたんで答えてみたいです。フランスではホームレスが数年前からたくさんいます。段々増えて、都市内によく見えた最初はショックだったんです。だが段々ホームレスの姿に慣れて、もうたくさんいるから見えなくなったし政府がしようがないっていうような態度に変わった。「ドン・キホーテの子どもたち」の活動はホームレスの存在をまた見えるようにするってことはとても重要だったんです。「ドン・キホーテの子どもたち」は家に住んでる人に少しの間ホームレスになることに参加を呼びかけ、ホームレスの人を合せ約300テントをパリ中心の運河に集まることができた。「ドン・キホーテの子どもたち」の成功は、一つの目標のために人を集めるっていうことです。権利っていうのは、フランス人にとって肝心なものです。権利を守る・要求するっていうことなら人が集まって一緒に戦うという伝統があるんですね。もちろんいつもそうじゃないけど、時にはあります。特に社会的な存在を要求する時。ホームレスの基本人権もそういう意味で人の興味をそそる。「ドン・キホーテの子どもたち」の市民憲章の前文には「ドンキホーテの子どもたちは自らを危険にさらすことを恐れなく、社会の不正と闘い、人々の尊厳を取り戻すのために、私たちの民主主義の基盤を守り、基本的人権を尊重させるために戦うことに決めた」と書いてあるんですが、それが人を連合させた。それからよく見えるところで活動し、メディアの関心を呼び起こすこと。認知の必要を強調して、世論の支持を得るために大切です。インターネットを通じて、また新聞やテレビでも報道されたために、運動は全国に広がりました。それが政府に圧力をかけたわけです。「居住権利」は新しい権利ではなく1946年からあります。2003からADT QUART‐MONDEをはじめ50団体がその権利を国の義務にするように集まっています。新しい「居住抗弁権」(DOAL droit opposable au logement)では 政府の義務ですから居住持ったない人は裁判に訴えられるっていうことです。当然な権利だから受けがいいんです。そのうえホームレスだけではなく、国民の権利でいい所に住んでいないすべての人が対象となるっていうことです。「居住抗弁権」は2008年末までは一番困った人(ホームレス、不衛生な住居にいる家族など)を優先させて2012年から不衛生な・ふさわしくない住居に 住んでいる人が皆対象となります。それはすべての ホームレスの人がアパートに住んでいくっていうわけではない。安定した住居に行けるまでにシェルターや長期間施設に入るっていうことです。人間らしく長期間施設を建て直って、新しいのを建てるのが必要ですが時間などかかります。だから「居住抗弁権」の実行に対して疑い目で見る人・団体もいます。その権利ができたっていうのは法律的に一歩だけど実際にすべての困ってる人に住居を与えるって信じられない人もいますね。私はどちらかというと信頼してます。法律っていつも何よりも先ですね。権利ができてすぐに変わるんじゃなくて、時がたつにつれて変わってると思います。1981年に死刑を廃止した時にフランス人の半分以上が反対だったんです。段々人の考え方が変わっていった。今年は死刑の廃止を憲法の条項に新たにつけ加えるようになった。「居住抗弁権」の実行は時間がかかると思います(特にサルコジ大臣のような人がいる限り…)が、その内に多くの人が住居が政府の義務だと当然に思っていくかもしれないから、ホームレス・住居問題が変わるはずなんです。考え方が変わるっていうのは本当の成功だと思います。(メラニー)
Thu, 08 Mar 2007 17:40:00 +0900
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あえて「死」を語りあう
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今日は定例相談の日ですが、夜の時間帯を使って、スタッフで「振り返り」をおこないました。「振り返り」とは、日々の相談活動の忙しさにかまけて忘れがちになることを、あらためて集まって話し合おうというものです。これまでも、「それぞれの良いところをほめる」、「活動の中での悩みを言い合う」などのテーマでおこなってきました。最近は開いていなかったので、昨年末から参加した新スタッフにとっては初めての「振り返り」になりました。今日の「振り返り」のテーマは、ずばり「死」。<もやい>の活動の中で知り合った仲間が亡くなる、という場面に立ち会うことも増え、いま<もやい>では葬儀コーディネイトやお墓など、「人生のエンディング」に関わる支援ができないか、という話をしています。その中で、野宿を経験した高齢の仲間たちに、死ぬ際や死んだ後の希望を聞く機会も増えてきたのですが、一方的に聞くばかりでなく、まず自分たち自身が「死」について考えてみよう、ということで、今回の「振り返り」は企画されました。まず、死生観についてのアンケートにそれぞれが書面で答え、そこから思いついたことについて自由に話し合っていきました。「魂の永続」を信じる人、死んだら無になると考えている人、輪廻転生したいという人・・・それぞれの考え方がにじみ出た意見が述べられました。実際に<もやい>で仲間の死に関わることによって、そうした問題について深く考えるようになった、という声も聞かれました。次に、「死」をテーマにしたマンガのコピーを読んで、「余命一年と言われたら、どう過ごすか」という質問にそれぞれが答えていきました。残された家族のことを第一に考える人、自分のしてきたことを形として残したい人、旅に出る、生前葬をする、いつも通りの日常を過ごす・・・などなど、こちらもそれぞれの個性がにじみ出て、笑いの絶えない会になりました。「振り返り」は結論を出すのが目的ではなく、自分の考えや思いを掘り下げ、一緒に活動している仲間について知るのが目的です。一人ひとりが「違う」ことを知るのが目的と言ってもいいでしょう。今回の会も、話し合いを通して、それぞれの人柄がより身近に感じられるような会になりました。日々寄せられる相談に対応する中で、活動の目的や自分のやりたいことを見失ってしまう、ということはよくあることです。そうしたことを防ぐためにも、今後とも「ゆっくり振り返る時間」を大切にしていきたい、と思っています。(いなば)
Tue, 06 Mar 2007 17:30:00 +0900
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ひなまつり
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今日のサロンは、偶然ひな祭りの日だった。そして、「おひなさま」とのうれしい出会いがいくつかあった。サロンが混んでおらずゆったりしていたお陰もあって、話したい人とゆっくりと話したい話題で話せた。こういうひと時がもてることはなかなかないから、本当に貴重だ。私はグリーンネックレスという女性のスペースを細々と持っている。そして、他にも参加している女性の場所がある。そこで出会う方々はさまざまな境遇や経験を持っているが、あえて口にしない。それを強要するような場所ではなく、気が向いたときに気が向いたことを話せば良いし、集うこともやめることも、気分しだいでかまわない。その自由度の高さが気に入っている。距離感や係わり方の主導権を自分以外が持つことに恐怖を感じるところがあるともいえるのだが。サロンは女性の場所ではない。みんなの場所だ。男性も女性も同じ大事な仲間だ。しかし、昨日はその場所で、私は「おひなさま」たちと、自由気ままな女の子(女性はいくつになっても女の子よ)トークをした。そして私がずっと気にかけていた方が、女同士の語らいの中で徐々に元気を取り戻していったことに感動した。おそらく彼女は元気になっただけではないだろう。後から自分を比べて責めたり、苦しみもするのだろう。けれど、必死で生き抜いてきた女性がいると知り、「一人じゃない」とも感じたはずだ。人は一人では生きられない。誰かの人生に自分を重ねたり、違う視点に気づかされたり、そうやって支えられてなんとかしのいでいくのだろう。そして私はサロンの男性たちの配慮に感動した。自分たちもほっとしにきているのに、ある一角では大きな声で女だけの話をしているのを黙っていてくれたのは、優しさだと思う。互いに優しさを分け合っていける関係になれたら、ステキ。うれしかったから、その気持ちを伝えたくなった。ありがとうございました。(山口)
Sat, 03 Mar 2007 17:20:00 +0900
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イベントのご報告!
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25日開催イベント「CROSS ROAD MOYAIYARI」が大盛況のまま、事故もなく無事終えたことに安堵しています☆これも、温かく見守ってくれた団体スタッフ、会場のお客様、そしてコラボレーション参加者みんなの「お陰様」の一言に尽きるのです。今回のイベントは、通常のDJイベントとは似て非なるもの。目を背けがちな「貧困」をテーマにしたシンポジウムだけれども、楽しい空間提供にするための工夫として数々のコラボレーションというオブラートに包むことにより、重い空気を一掃しました。当事者(ホームレス、生活困窮フリーター、ニート、引きこもり等)とのプラス思考的な交差(交流)ができたのであれば 幸いに思います。印象深かったのが、参加協力頂いたビッグイシューの反応。座って雑誌「ビッグイシュー」を販売していた二人のおっちゃんは、まぎれもなくホームレスの方です。雑誌を売るという仕事を持つことで生活力や社会適応力を育み、同時に自立に向けてがんばっている人達です。この時期の寒い中、一日中立ちっぱなしでも一冊も売れない日もあるそうです。ですが、今回4時間のイベントで売れた数はなんと30冊!!おっちゃんから両の手で握手を交わし、お礼の言葉を頂いた時は、嬉しくて嬉しくて・・言葉になりませんでした。そして、その破顔した満面の笑みが忘れられません。人から必要とされることは僕にとってパワーの源です☆私ごとになりますが、DJユニット『RFR』のコンセプトも、そうした方向性に沿ったものです。我々は、DJ+空間コーディネーターとしてそのクオリティの高さを求めています。なので、DJ選曲の質を保持する為に、出演プレイの場数にこだわっていません。今回のコラボレーション協力提携も、目に適ったものだけに厳選しています。時間が掛かろうとも、企画の練り上げに妥協はありません。そして、一番大切なことは自分達の「気」が充実した時期に行うということです。人には気のバイオリズムの上下が必ずあります。孫子で例えるならば「戦機は天の時にあり」みたいな感じでしょうか?まぁ大袈裟かもしれないけど。こだわりが多ければ、開催頻度も少なくなるはずです。今回RFRの大きな活動としては、なんと2年ぶりのこと(驚)。でも、水面下でキチンと動きがあるので不安はありません。「急がず、焦らず、確実に・・人を楽しめ、自らも楽しむ」DJ活動を永く楽しく続ける秘訣になっているようです。今回、足を運んでくれた仲間、ホンとにありがと。そして今後の応援も、ヨロシクお願いしますっ!<追記>今回残念だったのが全体調整、ハプニング対応に終始追われ笑顔がなかったことでしょうか?自分も1人の観客として、作り上げたイベントを客観的に楽しんでみたかったぁ〜・・まぁ、無理な話だけど(溜息)。 (ミズムラ)【備考】ミクシィの日記より抜粋(推薦者いなば)
Sun, 25 Feb 2007 16:40:00 +0900
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久しぶりの甘党日記
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久しぶりに日記を書いています。今日はあいにくの雨でしたが、駅からこもれび荘まで歩く途中でいろいろな花の香りが楽しめました。2月最後の金曜日、春はもうそこまで来ていますね。今月はバレンタインデーがありましたので、第一週目からなるべくチョコレートを使ったおやつを作りました。チョコブラウニー、コーヒーゼリーとチョコのカップケーキ、なめらかチョコプリン。甘さ控えめで作りましたがどうだったでしょうか。今日もチョコのお菓子にするつもりだったのですが、うてつママが焼型を送ってくれた事を思い出し、マドレーヌを作りました。初めて作った為、1回目は上手に型から取れなくて失敗。2回目なんとかリベンジ成功。かわいいシェル型のマドレーヌができました。2個で100円。こもれびコーヒーと一緒にお試し下さい。来月のお菓子は、「ひなまつり、桃の花、ピンク」と優しいかんじのお菓子を作る予定です。お楽しみに。(ミセスK)日記を書いている時に、訃報が届きました。いつもサロンにおやつを食べに来てくれていたMさんが亡くなったとのこと。私がおやつを作る時、時々思い浮かべる甘い物好きの中にMさんの顔があります。プリンはあの人、和菓子はあの人、クッキーはあの人などと、美味しそうに食べてくれる顔を想像しながらお菓子を作るのはとても楽しい作業です。その中でもMさんは、甘い物ならなんでも大好きという方で、何を作っても美味しそうに食べてくれました。私は土曜日のサロンにはあまり行かないので直接会えた回数は少ないのですが、話せなくてもお菓子で繋がっているというか、(これは他の常連さんも同じなのですが)何か伝わるといいなーと思いながら作っています。Mさん、一番好きだったのはやっぱり餡子ですか。サロンに行ってももう会えないと思うと寂しいけれど、これからも餡子を使ったお菓子を作る時はMさんを思い出しますね。毎度有り難うございました。
Fri, 23 Feb 2007 16:10:00 +0900
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第2回<もやい>ボランティア講座に参加して
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2月20日夜に開催された第2回<もやい>ボランティア講座に参加しての体験記を報告します。私は今回講師をされた湯浅さん(<もやい>事務局長)とは大学時代からの友人で、<もやい>について話を聞く機会も度々あり、最近時間に余裕があることもあって今年の1月から毎週火曜日に<もやい>でボランティアをしています。まだわずか一月ほどですが、<もやい>で見聞することは全て私にとって新鮮で、人に何かを与えるというよりも、むしろ貴重な社会勉強の経験になっている感じすらあります。ボランティア講座には、<もやい>の活動が社会全体の文脈でどう位置づけられるのかという点を考えてみる契機になればと思い、参加してみました。当日の参加者は、私のように既に<もやい>でボランティアをしている人を含め12名であり、なかなかの盛況でした。<もやい>で焙煎したコーヒーもふるまわれ、終始和気藹々とした雰囲気で進められました。午後7時から始まった講座では、まず湯浅さんも出演された日本テレビの「ネットカフェ難民」についてのドキュメンタリーを皆で視聴し、その後40分ほど湯浅さんからレクチャーがありました。湯浅さんのレクチャーの内容は大きく二つで、まず貧困という問題をどう捉えるべきかについて議論されました。近年日本では路上生活ではないものの貧困状態にある人々が量的に拡大しつつあるが、政治だけでなく社会全体もこの貧困の拡大という事態を十分直視していないことが説かれ、現在の状況を論者によって定義や解決策が異なる格差ではなく、貧困の問題として捉えなおす必要が提起されました。また、貧困の階段を転げ落ちた後に自らの力で再起することは一般的に困難であって、「自己責任」や「再チャレンジ」では解決しえないのであり、「自己責任」「再チャレンジ」を説く前にまず貧困を解消することが必要だとも主張されました。もう一つの内容は<もやい>の活動についての説明で、保証人提供、生活相談、カフェの運営、コーヒー焙煎などの活動が紹介されました。毎週火曜日には30名ほどの相談者が<もやい>を訪れ、保証人提供や多種多様な生活相談が行われていること、土曜日にはカフェを運営し、アパートに入居後孤立しないように交流の場を提供していること、水曜日には東チモールからフェアトレードされたコーヒーの焙煎を通じ、一緒に作業をできる場所作りをしており、カフェで使用する以外に販売もしていること等が説明されました。湯浅さんによると、<もやい>の活動は社会資源を創り出していくことと、社会資源を活用する主体作り、すなわち「居場所」作りの二つを軸としているが、一方で居場所に閉じこもるだけではなく、社会に対して積極的に発信・働きかけをしていくことも重要だとのことでした。湯浅さんのレクチャーが終わった後、各参加者の自己紹介が行われました。参加者は年齢・性別とも様々で、職業も出版社に勤めている方やNPO職員、記者などバラエティーに富んだものでした。講座に参加したきっかけは、テレビや新聞記事を通じて<もやい>や湯浅さんの活動に関心を持たれたという方が多く、マスメディアへの登場が最近増えていることにより、<もやい>の知名度が急速に広がっているように感じました。自己紹介の後、「ネットカフェ難民」の実態や自立支援センター、貧困ラインの設定等について質疑応答があり、予定時間を30分ほど超えた8時半頃に講座が終わりました。講座終了後も参加者の何名かは<もやい>に残り、生活相談を見学したり、スタッフと夕食を共にとったりしました。講座に参加しての感想を述べると、湯浅さんのレクチャーは大変に分かりやすく説得的であり、特に貧困の問題についての議論は、非常に考えさせられる内容でした。<もやい>の担っている役割や活動を広い視野から捉えなおしてみるという当初の目的に加え、現在の状況を格差ではなく貧困の拡大として把握すること等新しい視点を得ることもでき、私にとって非常に意義深いものでした。(若畑)*<もやい>ボランティア講座・今後の予定 〈日時〉 第3回 2007年3月13日(火) 午後3時から4時 講師:稲葉剛第4回 2007年3月20日(火) 午後7時から8時 講師:湯浅誠・1回のみの参加もOKです。〈場所〉「こもれび荘」(<もやい>事務所)東京都新宿区新小川町8-20http://www.moyai.net/modules/m1/index.php?id=13&tmid=19〈お問合せ〉電話:03-3266-5744(火曜11〜21時、金曜11〜17時)メール:[email protected]
Tue, 20 Feb 2007 16:10:00 +0900
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巻き絵は語る その3
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コーヒー&アートフェスタで完成した巻き絵を紹介する、このシリーズ。今回は、「こもれび珈琲縁起絵巻」(というのは私の勝手な命名ですが)の日本篇最終回です。クリックすると拡大致しますこのパートには<もやい>のコーヒー焙煎プロジェクトに関わる仲間の言葉がたくさん書かれています。「みんななりたくてホームレスになったんじゃない。なりたくて生保受給者になったんじゃない。みんなちゃんと仕事してきて、どっかでちょっとした拍子につまずいて身動きとれなくなっちゃって」(Hさんの言葉)「天高く 思いよとどけ 風の道」(Eさんの句)「仲間・焙煎」(同じくEさんの言葉)「ここで始めたコーヒー焙煎を通じて親しい仲間ができた。今まで人と接するのが苦手だったけど、ここに来てコーヒーしながら取れてきた」(Mさんの言葉)クリックすると拡大致しますこの一年余り、何度も何度も焙煎を繰り返して、味を試行錯誤した日々。それは同時に仲間をつくっていく日々でした。Eさんは、ジェフ・リードさんから「絵に入れたい言葉」を問われて、「仲間」と「焙煎」という2つの単語だけ入れてほしいと答えたと言います。それはMさんや他のメンバーの想いに通じるものだと思います。その過程を共に歩んだ私にも、これらの言葉は胸に迫るものとしてあります。新宿中央公園での炊き出し作業から流れてきた煙が、ここでは焙煎機から流れ出る煙になっています。そしてその煙は東ティモールへとつながっていきます。次回からは絵の左半分、東ティモール篇を見ていきます。(いなば)*「こもれびコーヒー」のご注文方法については、下記をご覧ください。http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=101
Mon, 19 Feb 2007 13:10:00 +0900
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インターンシップを終えて
http://www.moyai.net/modules/weblog/details.php?blog_id=106
私が<もやい>に通い始めて、八ヶ月が過ぎました。日々の活動のほか、いくつかの季節の行事にも参加して今に至ります。振り返ってみれば、ほんとに充実した日々でした。ここへ来たきっかけは、NPOインターンシップという大学の授業です。いくつか大学から紹介されたNPO団体の中から、自分の行きたいところを決めて、そこで100時間実習をするという授業です。大学の学部教育が擁する専門教育ではカバーできないことを学ぶことが目的なので、文系、理系、学部、学科、学年を問わず、NPOやボランティアに興味関心のある人が教室に集まりました。紹介されたNPOは新宿ホームレス支援機構を含めて全部で10団体。私はもともとホームレス支援に興味があったので、ほかの2、3団体と迷いつつも、最終的に新宿ホームレス支援機構へ行こうと決めました(注:新宿ホームレス支援機構が学生さんたちを<もやい>に紹介してくれました)。実習の内容は新宿の炊き出し、パトロールと機関誌の発送作業、そして<もやい>のサロン・ド・カフェこもれびのお手伝いでした。はじめて炊き出しに行ったとき、こもれびに行ったときのことは今でもはっきり覚えています。緊張のあまり引き返そうかどうしようか迷っていました。今ではあの頃の自分が嘘みたいです。炊き出しとこもれびに通うのがすっかり私の日課になっていました。そんな実習の成果を報告する、「NPOインターンシップ報告会」が1月13日に行われ、一緒にインターンをした仲間3人でNPOの紹介を含め、実習の報告をしてきました。最初は緊張していたけれど、すぐに大好きになっていまだ通い続けているサロン・ド・カフェこもれび。その魅力をぜひほかの人たちにも知ってもらいたいとサロンの写真を発表にたくさん盛り込んだのが効いたのでしょうか、報告が終わった後「私も<もやい>に行きたい!」と言っていた子も居たくらいです。この実習の目的は「NPOの持つ使命や理念について、また実際に抱える問題について、実践的、体験的に理解すること」とシラバスには書かれています。大学の中だけではなかなか学ぶことができないことを学べるのが魅力です。しかし、それだけではなくて、多くのすてきな人たちとの出会いがあったことが私の中では大きなことでした。新宿ホームレス支援機構のスタッフ、<もやい>のスタッフの方々をはじめ、こもれびや炊き出しで出会った方々にこの場を借りてお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。また、いつもアドバイスやサポートをして頂きました井口先生、本当にありがとうございました。もうインターンシップも終わり、実習生ではなくなりましたが、これからも<もやい>に関わり続けたいと思っています。よろしくお願いします。(小山)*サロンでは、ひな人形も登場しました。
Sat, 17 Feb 2007 13:10:00 +0900
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第1回もやいボランティア講座を開催しました!
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先日お知らせしたように<もやい>では、今週から4回シリーズで「ボランティア講座」を企画しました。これは、ボランティア活動に関心がある方々や新人ボランティアさんを対象に、<もやい>の活動を紹介したり、<もやい>が取り組んでいる課題についてわかりやすく説明したりするものです。初回の今日は、平日の午後3時からという設定にもかかわらず、11名もの方が参加してくれました。中には地方都市で野宿者支援に取り組んでいらっしゃる方も参加されて、お互いの経験交流もできました。今回、私が作成したレジュメの中から、「<もやい>の活動で大切にしていること」という項目について、以下に引用させていただきます。・自己完結型ではない、ネットワーク型の活動・「抱え込まない」、「突き放さない」支援のあり方。・「困った時にSOSを出せる」関係作り(当事者にも、外部にも)・「いちげんさん」を断らない「開かれた場」・「個々の実存と向き合うこと」、「顔と名前が見える関係」を大切にする。・「問題を『社会に返す』ためのネットワーク」と「当事者が本来持っている力を発揮できる場を作ること」・枠組みをあえて作らない。行政の支援は受けにくい反面、自由な発想を活かせる。レジュメだけだと伝わりにくいところもあるかもしれませんが、なんとなく言っている意味はわかっていただけるでしょうか。ご不明な点があれば、メールかブログのコメント欄で遠慮なく質問していただければと思います。ボランティア講座はあと3回残っています。火曜日ごとの開催になりますが、お都合のつく方はぜひご参加ください。1回のみの参加でもOKです。(いなば)〈日時〉 第2回 2007年2月20日(火) 午後7時から8時 講師:湯浅誠第3回 2007年3月13日(火) 午後3時から4時 講師:稲葉剛第4回 2007年3月20日(火) 午後7時から8時 講師:湯浅誠〈場所〉「こもれび荘」(<もやい>事務所)東京都新宿区新小川町8-20http://www.moyai.net/modules/m1/index.php?id=13&tmid=19〈お問合せ〉電話:03-3266-5744(火曜11〜21時、金曜11〜17時)メール:[email protected]*写真も今回のレジュメの一部。<もやい>と他団体・機関との関係を示した図。
Tue, 13 Feb 2007 13:00:00 +0900
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